「集中して取り組むことが大切」
こんなことは誰でも知っていることですよね。
『ワン・シング』では、一点集中の大切さや人生にもたらす恩恵について書かれてあるので、「今日から集中しよう!」と思える内容になっています。
集中力を高めて、人生をより良くしたい方にはおすすめの良書です。
『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』の要約
書いていることは単純で、「一つのことをやりなさい」ということが本の核となっています。
集中して一つのことをやる効率は物事を同時並行して行うよりも作業効率が良いとも記されていました。
10年以上前のビジネス書ではマルチタスクが推奨されていますが、ここ数年でマルチタスクは害しかないことが明らかにされていますよね。
シングルタスクで物事に取り組むことは作業効率をアップさせるうえで大切だということは明示のこと。
マルチタスクを行なっていると脳の中でタスクスイッチングという状態が作り出されてしまいます。
タスクスイッチングとは、脳のあらゆる部分が発火して休まらない状態のことを指します。
タスクスイッチング状態になると、何もしていなくても不安を感じやすくなり、目の前のことに集中できなくなるといった弊害が生まれるのです。
マルチタスクは生産性を下げるだけでなく、人生を不幸へいざなう悪習慣ともいえますね。
現代人は忙しい人が多いので、どうしてもマルチタスク気味になってしまいます。
一つのことに集中して取り組むことは重要なのですが、意識しないとできないというケースは少なくありません。
『ワン・シング』では一点集中するために必要なことは下記だと述べられていました。
- 今一番重要でやるべき1つの事が何かを問いかけて、それを実行に移す
- その実行に不要なものを排除する
- 健康的な生活しないといけない
- 仕事や人間関係など、様々な事で重要な1つの事を見つけよう
また、一つに定めた重要なことは常に頭においておくことがコツです。
自分自身への問いかけ
「自分自身への問いかけ」も一点集中には大切だと書かれてありました。
一点集中の初期段階で、最も重要なやるべきことを見つけるフェーズがありますが、重要なことを見つける上でやるべきアクションプランが「自分自身への問いかけ」です。
自分に対していい質問をしていい回答をする。たったこれだけのことです。そして問いかけは何度も何度も繰り返すのがポイント。
「今、自分が最も大事にすべきことはなんだ?」
と何度も問いかけるのです!自己分析の一種とも言えます。
学生の頃、進路を決める際は自己分析をして自分の強みや弱みを見つけていきましたよね。
ですが、大人になると誰からから強制されることもなくなったので、自己分析をする機会はめっぽう減りました。
大人は経験が豊富になり、スキルが磨かれているので、強みが増えているはずです。
大人こそ自己分析をすることで、本当に重要なことが見つかるので、自分自身への問いかけは大事になってきますね。
一点集中には時間の使い方も大切
「一つのこと」に集中するためには、時間の使い方も大切です。
最も重要なことを定めたら、朝の時間を使って取り組むようにしましょう。
例えば、最も重要なことを「読書で知識を増やす」ことだとしたら、いつもより1時間早く起きて朝食前に1~2時間の読書時間を設けるといった感じです。
『ワン・シング』では朝、一つのことに集中できれば、夕方までは惰性で何とかなると書かれてありました。
やはり、成功するためには朝の時間の使い方がカギになりそうですね。
まとめ:ワン・シング
一点集中が大切だということは当たり前のことですが、この本を読むことで一点集中するモチベーションが湧いてきます。
人生において自分が大事にしていることも考えるきっかけにもなるので、価値観もはっきりしてきますよ。
読んだら、人生の質が高まる良書だと思いました。