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【要約】GRIT やりぬく力(アンジェラ・ダックワース)の感想・書評

『GRITやり抜く力』はこれからビジネスで成功したい人や忍耐力を身につけたいという方にはかなりおすすめの本です。

今までの人生で中途半端になって終わってしまったことはありませんか。

ダイエット、読書、早起き、ビジネス….など挑戦しても目標に達成するまでに諦めてしまう人は少なくありません。

『GRITやり抜く力』では、なぜ人間は途中で辞めてしまうのか、最後までやり抜く人との決定的な違いは何か、やり抜く力を身につける方法などが書かれていました。

『GRITやり抜く力』は挑戦する人のための良書です。

こちらでは、本書の内容を要約しつつ、具体的なアクションプランについて解説していきます。

『GRITやり抜く力』要約

『GRIT やり抜く力』は努力と才能にフォーカスを当てた内容となっています。目次構成はこちら。

[PART1]「やり抜く力(グリット)」とは何か? なぜそれが重要なのか?

第1章:「やり抜く力」の秘密
なぜ、彼らはそこまでがんばれるのか?
第2章:「才能」では成功できない
「成功する者」と「失敗する者」を分けるもの
第3章:努力と才能の「達成の方程式」
一流の人がしている当たり前のこと
第4章:あなたには「やり抜く力」がどれだけあるか?
「情熱」と「粘り強さ」がわかるテスト
第5章:「やり抜く力」は伸ばせる
自分をつくる「遺伝子と経験のミックス」

[PART2]「やり抜く力」を内側から伸ばす

第6章:「興味」を結びつける
情熱を抱き、没頭する技術
第7章:成功する「練習」の法則
やってもムダな方法、やっただけ成果の出る方法
第8章:「目的」を見出す
鉄人は必ず「他者」を目的にする
第9章:この「希望」が背中を押す
「もう一度立ち上がれる」考え方をつくる

[PART3]「やり抜く力」を外側から伸ばす

第10章:「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法
科学では「賢明な子育て」の答えは出ている
第11章:「課外活動」を絶対にすべし
「1年以上継続」と「進歩経験」の衝撃的な効果
第12章:まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう
人が大きく変わる「もっとも確実な条件」
第13章:最後に

引用:Amazon

才能という要素はたしかに存在しますが、成功を収めるためには才能はそこまで重要ではありません。

成功と才能は関係なく、成功するためには才能よりももっと大きな要因があります。

それは本書のタイトルにある”GRIT”、つまり”やり抜く力“です。

”やり抜く力”は情熱とか粘り強さとも言いかえることができ、成功を収めるためにはこの資質が非常に重要であることを実験などを例に挙げながら示していました。

人間が才能を重視する理由

成功には才能は関係ないと言いつつも人間は成功者を見て「あの人は才能があったから」と思いがちですよね。

私も成功者を見ると、才能のせいにして諦めてしまったことが何度かあります。

 

以前、youtuberとして活動していこうと思って、はじめしゃちょーを真似しようと思い、動画を作ってました。

しかし、はじめしゃちょーのように面白いネタは思いつかないし、動画編集のクオリティも低次元で嫌気が差したんです。

この時、「自分にははじめしゃちょーのような才能はないな」と思って、youtuberになることは諦めました。

 

でも、思い返せば、1週間も経っていない段階でそんな風に思っていたんですよ。

傍から見れば、「え、早すぎない!?」って思うはずです。それでも、当事者からすれば結構頑張ったつもりでした。

最低でも6ヶ月は続けてみないと、才能があるかどうかなんて分からないですよね。

 

このように、うまくいっている人と自分を比較して「自分には才能がないから」と言って途中で投げ出してしまうケースはよくあることです。

人間は才能を重視する傾向があると『GRITやり抜く力』でも書いてありました。

なぜ、人間は才能を重視するかと言うと、才能のせいにしたほうが楽だから。

成功者を神格化することで

  • 現状に甘んじられている。
  • 努力不足に目を伏せていられる。
  • 今の自分を肯定できるから。

こういった効果があると述べられていました。

 

かなり厳しい教えですが、私自身の体験からもまさにその通りだなと感じるしかありません。

本当は自分の努力不足が原因なのに、才能を重視することによって、自分を保っていられるんです。

しかし、粘り強い努力なくして成し得る成功はありません。

 

才能だけでうまくいくことは絶対にありえないですし、成功者を見たら、血の滲む努力に目を向けていくといいですね。

もし、成功者と比べて自己卑下に陥りそうになったら、『私は「まだ」あの人のようにはなっていないだけ』と言い聞かせると良いと本書で語られていました。

忍耐力と能力は無関係

成功と才能は無関係であることが分かる実験も紹介されていました。

実験の名前は『BEAST』と言って、陸軍士官学校で実施され

  • 朝5時起床
  • 食事以外休みなし
  • 週末休みなし
  • 外部との接触なし

といった条件下で7週間過ごしてもらうという実験です。

なかなか過酷な実験なので、途中でリタイアしていく人もいました。

 

過去な状況下でも最後まで『BEAST』をやり遂げる人もいて、その人の共通点を調べた結果、面白いことが分かったのです。

普通なら優秀な人ほど最後まで『BEAST』をやり遂げるような感じもしますが、士官学校に入る前に実施した入学試験を見たら相関関係は見られなかったといいます。

優秀な成績を収めた人でも辞めていく人もいれば、ギリギリの成績だった人でもやり抜いた人もいました。頭の良さは関係ありませんでした。

 

では、何が重要だったのか。

情熱と粘り強さを測定するGRITスケールを実施していたので、その数値を調べた結果、GRITスケール数値が高い人ほど、7週間の訓練をやり遂げた傾向がありました。

このことから、物事の達成には才能よりも“やり抜く力“のほうが最も重要であることが明らかにされたのです。

才能よりも努力的側面のほうが成功を掴みやすい」←この事実が分かっただけでもかなり希望的ですよね。

やり抜く力(GRIT)の身に付け方

やり抜く力さえあれば才能なんか無くても成功できるということは分かりました。

「そんなことは分かっている!その『やり抜く力』がほしいんだよ!」とツッコミも飛んできそうなので、最後にやり抜く力を身につける方法を紹介します。

やり抜く力を身につけるためには、楽観的に物事を考えることがコツとして挙げられます。

 

あらゆる出来事に希望を見いだせることが大切だと本書では述べられていました。

つまり、平たくいえば、ポジティブシンキングになろうぜ!ってことです。(平たく言い過ぎかもしれませんが)

楽観的になるための魔法の言葉があって、人と比べて落ち込みそうになったら「まだ」を口癖にするといいです。

 

ダイエットを始めたものの、1ヶ月経っても1kgしか痩せない状況だったら、「まだ努力が体の変化に表れていないだけ」と考えるようにするイメージですね。

営業で契約がとれない場合も「まだスキルが身についていないだけ」とか「まだ関係性が浅いだけ」と考えて具体的なアクションプランを練り直せばいいんです。

 

やってはいけないのは、「自分には才能がないんだ」と才能のせいにしてしまうこと。

「まだ」という口癖は、成長思考になるためのキーワードで、人間は成長思考を持っているとやり抜く力が強くなっていきます。

GRITを身につけて成功をつかもう

GRIT(やり抜く力)が成功を収める上でどれだけ重要かお分かりいただけたと思います。特に悲観的な考え方は成功から遠ざけてしまうので注意が必要ですね。

あらゆる出来事に対して楽観的に考えて希望を見出していきましょう!成長思考が成功するための一番の秘訣です^^

 

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