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【要約】実践版GRIT やり抜く力(キャロラインミラー)の感想・書評

ビジネス界隈では話題になっている『GRIT』というワード。

成功を掴むだけでなく、幸福度も高めてくれるのが『GRIT』の特徴です。

「GRITが人生を豊かにすることは分かったけど、具体的にどうやればGRITを高められるの?」

と思う人も少なくありません。というか、私は下記の本を読んで純粋にそのように思いました。

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『GRITやり抜く力』はこれからビジネスで成功したい人や忍耐力を身につけたいという方にはかなりおすすめの本です。 今までの人生で中途半端になって終わってしまったことはありませんか。 ダイエット、読書、早起き、ビジネス....など[…]

GRITを高めるためのエクササイズが書かれてあるのが『実践版GRIT やり抜く力を手に入れる』。

本書はベースと成った『GRIT やり抜く』とは著者が異なりますが、GRITを身につける上で有効な手段が書かれていました。

こちらでは『実践版GRIT やり抜く力を手に入れる』の要約と書評をつづっていきます。

『実践版GRIT やり抜く力を手に入れる』要約

『実践版GRIT やり抜く力』では、GRITの必要性を説きつつ、GRITを持つための知識や知恵を紹介しています。

本の構成は下記の通り。

Introduction 幸せになるための科学と実践~「グリット=やり抜く力」をとことん磨く
Chapter1 「グリット」とは何か?~誕生から現在まで。その歴史と背景について~
Chapter2 こうしてグリットの低い世界が作られた~ウッドチップ、セラピーのブタ、添い寝師~
Chapter3 グリットを高めるための下準備~コーチングのプロセスを体験する~
Chapter4 「本物のグリット」とは何か?~正しく学び、正しく育てるために~
Chapter5 良いグリット~成功して多くの人を活気づける力~
Chapter6 悪いグリット~偽りの成功を目指して自滅する力~
Chapter7 グリットの正しい育て方~必要な資質、組み合わせ、エクササイズとは?~
Chapter8 情熱~人生の目的を生み出す原動力~
Chapter9 幸福感~成功の確率を上げるために~
Chapter10 目標設定~人生に意味や目的を見出すために~
Chapter11 自制心~高い目標を追求し続けるために~
Chapter12 リスク・テイキング~大きな成功をつかむために~
Chapter13 謙虚さ~良い人間関係を築くために~
Chapter14 粘り強さ~困難に直面しても諦めないために~
Chapter15 忍耐~じっくり目標に取り組むために~
Chapter16 グリットの未来~誰もが最高の人生を送るために~

引用:すばる舎『実践版GRIT やり抜く力を手に入れる』著キャロラインミラー

GRITを持つ人の特徴は主に3つあります。

情熱
粘り強さ
長期的目標

この3つは物事をやり遂げる上で必要な要素です。

3つの要素が備わっていると、目標を達成できるだけなく、魂を燃やしながら実行に移すことができるので幸福度も上がっていきます。

目に見える成果も出て、幸せな人生を送れるとなったらGRITを身につけないわけにはいきませんよね。

この3つの要素以外にもGRITを構成する要素が存在しています。

  • 情熱
  • 幸福感
  • 目標設定
  • 自制心
  • リスクテイキング
  • 謙虚さ
  • 粘り強さ
  • 忍耐

これらの要素を構成しているのが”本物のGRIT”です。

リスクテイキングという言葉に耳馴染みが無かったので調べてみると、「自分の意思でリスクを負った行動」という意味でした。

「リスクを負う」と聞くとマイナスなイメージがありましたが、自分の意思でリスクをとることを選択したら、それは挑戦になると思います。

成功と幸せを掴みとるには、チャレンジ精神が必要だということでしょうね。

GRITと誠実性の違い

GRITは物事をやり抜く力なので、コツコツした努力は欠かせません。

長期的な目標を達成するためには重要な行動です。

「コツコツ努力する」といった行動をイメージすると、”誠実性”という言葉が連想されますが、GRITと誠実性は似て非なるものです。

  • GRIT … 全身が震え、魂が燃え上がるような情熱がある。
  • 誠実性 … 自分を律する力であり自分で決めた約束を守り抜く力。魂が燃えるような感覚はない。

2つの言葉には本質的な違いがあり、どちらもコツコツ努力するといった行動に違いは無いのですが、魂が燃えるかどうかのれっきとした違いがあります。

誠実性だけで物事を進行していくと、継続的に努力を積み重ねていけますが、根本的に楽しません。

誠実性のみの努力だと他人から押し付けられながらも継続するため、幸せとは言えません。

幸せな感覚を抱きながら努力を積み重ねていくためには、GRITを身につけて行く必要がありますよね。

現状のGRIT力を把握しよう

『実践版GRIT やり抜く力を手に入れる』では現状のGRIT力を確かめるための項目が用意されています。

項目はこちら。

  • 希望に溢れ、楽観的
  • 他社の承認を得るためではなく、自分の目的達成に注力する謙虚さを持っている
  • 失敗から学び、自分の能力を信じ続け、本物の自信を抱いている
  • 受け取る人ではなく、与える人
  • 自分にとって重要なことのみに適切に集中
  • ありのままの自分でいる
  • 成長(しなやか)マインドセットを持ち、努力が成功の鍵だと信じている

現状把握のためにこちらのチェックシートを利用して、自分に足りないところを確認しましょう。当然のことですが、これら全てを完璧に備えているという人はほぼいません。

できていない部分を見て落ち込む必要は無く、「ありのままの自分を受け入れることが必要」だと本書では記されていました。

この考え方を『成長マインドセット』と呼びます。しなやかマインドセットとも言われますが、成長に意識を向けることが大切だということです。

 

成長マインドセットと対となるのが『証明マインドセット』です。証明マインドセットだと、自分は特別であることを証明したがるので、他人よりも劣っているとアイデンティティを失ってしまい、やり抜く力が養われていきません。

ですので、魂が震えるような心の底から達成したい目標に向けてプロセスそのものを楽しむことを意識していきましょう。

10年後の自分をイメージするとGRITが高まる

GRIT力を高める具体的なエクササイズも紹介されています。やり方はいたって簡単で、『10年後の自分の姿をイメージする』といった方法。

手順はこちら。

  1. ノートとペンを用意する
  2. 20分間、10年後の自分の姿をイメージして書き出す
  3. 3日連続で続ける

このエクササイズを実施することで

  • 熱意や楽観性が高まる
  • 衝突し合う目標が明らかになる
  • 自分を慈しむ気持ちが得る
  • 積極的な目標指向の行動を促進する

という効果が表れます。

私も実際にやってみましたが、将来の姿をイメージすることでそのために必要な実践項目が見えてきました。

具体的な実践項目が見えてくると、情熱が煮えたぎる感覚も抱きます。

10年後の自分をイメージする時には、どこで、誰と、何を、どんなふうにしているか?など具体的に思い浮かべて文章を書くようにしてください。

 

私は10年後の姿をイメージしたら、広い草原で2階建ての木造住宅で笑顔の絶えない家族と暮らしていました。

家には書斎があり、日々の仕事に忙殺されることなく、精神的にも穏やかな気持ちで楽しく仕事をしています。

こんなふうにイメージしたら、今やるべきことは、金銭的な余裕を生み出すための仕組みづくりが必要だと感じましたし、具体的なアクションプランも思い浮かんできましたね。

効果に個人差はあると思いますが、1日20分のエクササイズを3日やるだけなので、やってみる価値はあります。

まとめ

  • GRITと誠実性には魂が燃えるかどうかの決定的な違いがある
  • 成長マインドセットがGRITを養っていく
  • 10年後の自分の姿をイメージするとGRITが高まる

GRITを身につけるためには現状把握が大切です。

まずは現状のGRIT力を把握して、自分に足りないところを補うような努力をしてきましょう。

どんなアクションプランをすればいいか分からないという方はまず、本書で記されているエクササイズを試してみるといいですよ。

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